第1回東大京大学生研究者交流会

会場:京都大学医学部医学研究科・医学科
会期:2011年3月11日(金)・12日(土)

3月11日から二日間にわたり、京都大学医学部医学研究科・医学科において、第一回東大京大学生研究者交流会が行われました。本交流会は学生が主体となって立案・企画運営したもので、目的を「基礎医学研究者を目指す同世代の学生が、研究活動の発表や意見交換を通じてお互いのことをよく知り、将来の日本医学研究の発展を支える、友好的なネットワークを形成すること」と定めました。本学の代表を3年生の亀井亮佑が、京都大学の代表を3回生の藤井庸祐が務め、昨年12月末に東京大学にて本学3年生杉原圭も含めた三人で打ち合わせをして大枠を決めた後、三ヶ月に渡る様々な調整の末、ついに開催に至りました。
本学からは、MD研究者育成プログラムに所属する、5年生2名、4年生2名、3年生10名の計14名が参加し、京都大学からは、6回生1名、5回生3名、4回生2名、3回生2名、1回生1名の計9名が参加しました。

交流会第一日目は、京都大学医学部医学研究科のラボツアーが行われました。これは東大生が計八研究室を二つのグループに分かれて一時間ずつ回り(個々人は四研究室を訪問)、各研究室の教授のレクチャーを聞いたり教授とディスカッションしたりするものでした。ここでは多様な分野の研究に触れて視野を広げることを主眼に置き、個々人の興味のある分野に限らず様々な分野の研究室を回れるような割振りを行いました。京都大学の素晴らしい研究の一端に触れることができ、また先生方の面白く魅力的なお話を伺うことができて、大変刺激的なものとなりました。我々にお時間を割いてくださった、神経生物学教室の大森先生、遺伝薬理学教室の武藤先生、免疫細胞生物学教室の湊先生、微生物感染症学教室の光山先生、形態形成機構学教室の萩原先生、機能微細形態学教室の斎藤先生、高次脳形態学教室の金子先生、統計遺伝学教室の山田先生に、この場を借りて深く御礼申し上げます。
ラボツアー終了後、京大と東大の学生による懇親会が行われました。お酒を交えて腹を割って話し合うことができ、研究の話や大学の授業・制度の話はもちろん、様々な情報交換を通じてお互いのことを深く知る中で、親睦を深めることができました。

交流会第二日目は記念撮影のあと、東大京大両大学の参加者全員が、自分の研究に関するオーラルプレゼンテーションを行いました。一人当たり発表11分・質疑応答3分というかなりきつめのスケジュールではありましたが、全員が発表する機会を持てたことは以下の点でよかったと思われます。
まず、普通に学生として研究生活を送っているとなかなか自分の研究を対外的に発表する機会はなく、特にバックグラウンドの異なる人を対象にサイエンティフィックに発表する、という今回の経験は、非常に貴重で有意義なものであったと思います。また、発表を準備するにあたって、自分の研究内容を客観的に見つめなおすよい機会が得られ、こちらも意義深いことでした。
さらに、全員が全員の発表を聞くことでお互いの研究分野を十分に知ることができ、今回の会のもう一つの目的である、「誰がどのような研究分野に興味がありどのような志向を持っているのかを把握しあうこと」も実現されたと思います。
質疑応答の時間には、多くの質問が飛び交い、議論を深めることができました。また、休憩時間や発表会終了後には、関連する研究分野の人と直接意見交換をしあう人の姿も多く見られました。

交流会全体を通して、上に掲げた友好的なネットワークの構築の第一歩となったほか、お互いに刺激しあうことで研究へのモチベーションが高まり、また研究生活で忘れがちな幅広い視野も身につけることができました。
夏に東京大学で開催が予定されている全国四大学の研究発表交流会(東大・京大・阪大・名大が参加予定)では、今回のよかった点を生かし問題点を改善して、ホストとしてより有意義な会の運営を目指せればと思います。

M1 亀井亮佑


遺伝薬理学教室ラボセミナー後に撮影。中央に武藤先生。


免疫細胞生物学教室ラボセミナーの様子。お話をされているのは湊先生。


懇親会の様子1


懇親会の様子2


研究発表会の様子1。演者は東大3年佐野。


研究発表会の様子2。演者は東大3年水野。


参加者全員の集合写真。前列中央左(灰色の服)が東大代表亀井、
その右隣(赤い服)が京大代表藤井。

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