プログラムについて

修了生の声

 MD研究者育成プログラムは非常に自由で多様性のあるプログラムです。どの学年からでも、研究室を決めていない段階でも履修登録することができ、各々が好きなスタンスで研究に取り組むことができます。一つの研究室で自分のテーマを決めてコツコツ研究に没頭するもよし、色々な研究室に顔を出して自分の興味を探るもよし、勉強会の開催に力を入れることも、留学に時間を割くこともできます。そしてOB・OG会やリトリートなど、各々の自由な活動を大学の垣根を超えて縦横にゆるやかにつなげる交流の場もあります。

活用法の一例

私はM0のフリークオーターで研究に興味を持ったことをきっかけにM1でMD研究者育成プログラムに参加しました。その後研究を続ける中でさまざまな場面で本プログラムにサポートして頂きました。学会やリトリートの旅費の補助など形ある支援だけでなく、人とのつながりや研究へのモチベーションアップなど目に見えない面でも非常に有意義な機会を得ることができました。特に、同じく研究する先輩・同期・後輩や他大の医学生との交流することで受ける刺激は多く、医学生ならではの学業と研究の両立や進路に関する悩みも共有することができました。
M4の秋には、自分の研究の成果を修了論文としてまとめました。これまでの結果を修了審査会で発表し研究室外の先生方のコメントを頂けたことは、大きな励みになりました。

まだイメージが湧かない人にも

研究に漠然とした興味はあるけれど、何をしていいか皆目見当がつかないという人も、「とりあえず飛び込んでみる」ことができるのがこのプログラムの魅力の一つだと思います。リトリートなどで研究室選びのアドバイスを受けるチャンスは沢山あります。様々なテーマで研究に取り組む同期や先輩、後輩の発表を聴いたり、色々な研究室を見学して手を動かしたりしてみることで、自分が「楽しい」と思えることがきっと見つかると思います。

MD研究者育成プログラムの活動を通して学生生活がより広がるのはもちろん、将来の進路選択や人脈にとってもプラスになる経験ができると思います。研究に少しでも興味がある学部生にとって理想的な環境をサポートしてくれる本プログラムに参加して、皆さんも研究の世界に飛び込んでみて下さい!
(2019年卒 K.I.)


MD研究者育成プログラムに所属することで得られるものとして特に大きな要素を占めるのは、普段は意識することが少ない縦と横のつながりだと思います。もちろん研究に対する興味や意欲は人それぞれで、MDプログラムはこちらから動けば研究室の扉を叩こうか迷っている人からバリバリ研究をして論文を書こうかという人まで、様々な形でサポートしてくださいます。このような視点でのMDプログラムに所属するメリットについては現役の学部生さんが書いてくれていると思いますし、身近にいる先輩などに聞くことでも実感を得られます。しかし、曲がりなりにも学部中に研究をし、卒業後も続けている身として感じることは、MDプログラムを通して様々な人とつながりを持つことができたことが最も大きな財産になったということです。
たしかに部活などでも縦と横のつながりはありますし、MDプログラムに所属せずとも研究室に所属していれば縦と横のつながりは自然とできます。でもアカデミックに、しかも研究分野の垣根を超えて深いディスカッションをすることができる機会はそう多くありません。また、身近な友人や先輩・後輩に、興味の分野が自分と全く異なる研究者がいるという環境も、そう多く無いと思います。学部時代、MDプログラムに所属していると研究発表を聞いたり自分でしたりする機会は多くありましたが、異分野であっても同級生の素晴らしい研究内容を聞くことは刺激的でした。分野が違えば直接的に自分の研究の役に立つことはあまりありませんが、研究への姿勢、進め方など、普段から身近で何気なく見ているからこそ分かる面が多くあり、自分の研究をドライブしていく原動力の一つになっていたことは間違いありません。
卒業後もMDプログラムは定期的に同窓会を開催してくださっており、卒業生同士が顔を合わす機会を設けてくださっています。また、リトリートの際にも卒業生に声をかけてくださる時があります。博士過程入学後はこのような集まりを通して学部時代の友人の近況を知ることができ、楽しみであると共にある種のペースメーカーに似たものにもなります。自分より若い学部生の素晴らしい研究発表からも刺激を受けることできます。また、これはあくまで想像ですが、初期研修をして医師業を行っている最中に研究をしたくなった場合でも、このようなつながりは役立つのではないかと思います。MDプログラムの同窓会に参加するだけである程度情報は得られますし、研究がどのようなものだったかを思い出すきっかけにもなるからです。
以上のように、MDプログラム室は学部中はもちろんのこと、卒業後も様々な恩恵を受けることができる素晴らしいプログラムです。将来研究をする可能性が少しでもあるのであれば、MDプログラムに所属することで短期的にも長期的にも、他では得られないものを得ることができます。最初は高く見えるハードルも超えてしまえば何てことはありません。まずは、MD研究者育成プログラム室や面白そうな研究室にメールを出してみてはいかがでしょうか。
(2017年卒 M.U.)

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