基礎系研究室説明会 for M0 文責:M1 101030 亀井亮佑
2011年1月14日(金)に、M0を対象とした基礎系研究室説明会が開催されました。この説明会は、午前の部と午後の部の二部からなり、午後の部は医学部の30教室にも及ぶ基礎系研究室の先生方が、一教室あたり5分の持ち時間でその研究室の行っている研究内容の紹介を行う、というものでしたが、午前の部は逆に学生が中心となって発表し、M0に向けて研究の面白さを伝えるメッセージの発信と、研究に接するために医学部に用意された制度の紹介とを主眼とするものでした。午後の部に関しましては、医学部の全ての基礎系研究室の先生方が一堂に会する滅多にない機会であり、(M0にとってはもちろんのこと昨年一度聞いたことのある我々にとっても)非常に刺激的で有意義な時間であったと思います。余談にはなりますが、昨年同じ会で自分が聞いた際には全く理解できなかったような話も、一年を通して医学部の授業で得たある程度の知識を持って聞いてみるとかなり的確に理解することができ、医学部の一年間の授業の重みを認識することとなりました。
午前の部に関しましては、自分がその運営を任せていただくことになり、「M0の全ての人に研究に対する興味を持ってもらうこと」、そして「研究への敷居を下げるべく学生目線でためになる話をすること」、をコンセプトとして、以下のような構成で運営いたしました。
10:45-11:07 | 亀井(M1):研究に身を投じてほしいというメッセージ、MD研究者育成プログラムの紹介 |
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11:07-11:19 | 杉原(M1):MD研究者育成プログラム参加者の声(どういう生活をおくるか、ゼミの雰囲気) |
11:19-11:36 | 生島(PhD, M3):PhD-MDコースの実態 |
11:36-11:48 | 井上(M1):臨床研究者育成プログラムの紹介(簡単に) |
11:48-12:00 | 狩野講師(MD研究者育成プログラム室):臨床を経験された後基礎に進むことになった経緯 |
特に自分は、take-away messageとして以下のようなことを掲げさせていただきました。
【臨床医になろうと心に決めている人】
- 将来やらないからこそ、今のうちにFQ等で基礎研究に触れてみてほしい。
- 将来急に基礎に進みたくなった時のために、今やっておいて損はない。
【臨床か基礎かで迷っている人】
- MD研究者育成プログラムに入って研究室に通うことは、今のうちに基礎研究に触れて、自分が合っているのかどうかを見極めるいい機会である。
【基礎研究者になろうと心に決めている人】
- FQを研究室に通う足掛かりにしてほしい。
- MD研究者育成プログラムに入って、同じ志を持つ仲間たちとお互いに高めあっていってほしい。
午前の部が人類遺伝学の試験終了直後に始まったこともあり、幸運にもかなり多くのM0が参加する中で発表させていただきました。私たちの話をきっかけに、研究の道に目覚めてくれる人が一人でもいれば嬉しく思います。
最後になりましたが、この会の運営に協力してくださった杉原さん、粟生さん、井上さん、またそれを補佐してくださった狩野先生、倉知先生、生島さんに、この場を借りて深く御礼申し上げます。