関東四大学合同リトリート

時間:2010年8月17日、18日
場所:湘南国際村センター

8月17日から8月18日にかけ、関東四大学研究医養成コンソーシアムの夏のリトリートが湘南国際村センターにおいて行われました。参加した大学は本学に加え、山梨大学、群馬大学、千葉大学であり、教員は本学から5名とその他三大学からは3名ずつの計14名、学生は本学と山梨大学から7名、群馬大学から6名、および千葉大学から5名の計25名がリトリートに参加しました。本学からの学生参加者は、PhD-MDコースを履修している博士課程一年の学生2名、MD研究者育成プログラム一期生(M3)3名、同プログラム二期生(M2)1名、同プログラム三期生(M1)1名でした。

第一回のリトリートであったため、開催の二ヶ月以上前から参加予定の学生が集まって積極的にどのようなリトリートを実現したいか案を出し合いました。さらに、各大学で選出された学生代表が開催一ヶ月前に本学にて顔合わせをし、日程や運営の詳細について話し合い、その後も連絡を頻繁に取り合いながら調整を続け、ようやく開催に至りました。

リトリート第一日は、本学医学系研究科副研究科長・飯野正光教授からの開会のご挨拶の後、各大学からの参加者の簡単な自己紹介を済ませ、昼食をとりました。あらかじめ、教員・学生参加者全員の自己紹介をパンフレットにまとめて配布していたためか、最初から打ち解けた雰囲気ができており、各大学からの参加者が入り混じって活発に交流していました。昼食後は、各大学の教員がそれぞれの大学における研究医養成プログラムの取り組み、そしてご自身の研究来歴についてお話しになりました。基礎研究に進まれたきっかけ、基礎研究の魅力などについてのお話があり、多くの学生参加者が自身のキャリアパスを考える上で参考になったと言っていました。

教員のお話に引き続き、学生のポスターセッションが行われました。お互いの実験内容・結果・考察について熱い議論が展開され、二時間半ほど充てられていたポスターセッションの時間もあっという間に過ぎてしまいました。夕食およびその後の交流会でも、同様にお互いの研究やそれぞれの大学における研究医養成プログラムの特徴についての情報交換が夜遅くまで続けられ、自身の大学のプログラムをさらに発展させていくためにはどうすればよいかを考え、話し合うよい機会となりました。また、研究を志す者同士が交流する機会を、大学内外を問わずもっと積極的に作っていきたいという意見が多く出ていました。

第二日には、各大学から学生二名ずつが自身の研究について15分のオーラル・プレゼンテーションをし、本学からはPhD-MDコース履修生1名とMD研究者育成プログラム一期生1名が発表しました。質疑応答は大いに盛り上がり、オーラル・プレゼンテーションの後、発表をした者もしなかった者も、発表はよい刺激になり、これから実験にもっと力を入れて取り組んでいきたいと言っていました。

最後に、本学MD研究者育成プログラム室長・岡部繁男教授から閉会のご挨拶があり、湘南国際村センター前で集合写真を撮った後、解散となりましたが、その後も学生有志で昼食をとりつつ、リトリートのよかった点および改善すべき点についての話合いが行われました。学生がリトリート開催前に集まって意見を募ったことにより、学生のニーズに合ったリトリートが実現されたことが評価された一方、ポスター発表の方式やリトリートの時間配分について改善すべき点などが挙げられ、次のリトリートにこの経験を最大限に活かすことができるようにすることで一致しました。

リトリート全体を通し、各大学における研究医養成プログラムの取り組みについて情報交換すること、さまざまなご来歴の教員のお話を伺い学生参加者が自身のこれからの進路について考え互いに話し合うこと、基礎研究医を志す者同士、学年そして大学を越えて交流することができてよかったので、これからもリトリートを行い、大学間そして学生間の交流を発展させていきたいという声が多くの学生参加者から挙がっていました。

M2 田中啓祥

 

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