全国四大学合同リトリート感想記 2013年(大阪)

第一回東京・第二回京都に続き第三回全国合同リトリートが大阪大学の主幹で、大阪ガーデンパレスにおいて8月16日13時から17日12時まで執り行われた。全国11大学の医学部から学生80名と教官20名が参加した。東大から学生はM3清田正紘・濱崎真夏・広瀬玲、M2松田和樹、M1井上秀太郎・植松真章・浮田純平・中野雄太(代表)・塙孝哉(副代表)、教員は吉川雅英教授、仁田亮特任講師、本田郁子助教が参加した。
人間の合理的な意思決定・行動にかかわる要因を、理学的な事実と経済的・技術的な制約と価値・効用との三つにわけるとわかりやすい。何かをする費用が得られる利益より小さかったなら、やらないほうがよい。新しいことも古くからのことも、改善を目指し、時には大幅な変化を図ったりすべきだ。合同リトリートにより、MD研究者育成プログラム参加者が発表する機会が得られ、親交を結ぶ機会ができ、学会を運営する体験ができる。リトリートにかかる費用より多くが生産されていると願いたい。

全国合同リトリートを計画・運営すること

今回のリトリートの主要な目的として設定されたのは、参加者の交流と学生の研究発表で、口頭発表・ポスター発表・議題自由のディスカッション・夕食・懇親会・宿泊部屋での雑談などで目的がはたされたと思う。阪大出身のセントルイスのワシントン大学医学部榮川健氏(M.D., Ph.D.)のキャリア講演と学生のサークル活動についての発表もあり進路選択や学生生活で何をするかについて参考になった。リトリート実施にあたっては、プログラム策定、しおりづくり、開催場所選定、雑品用意など、目的を果たすため予定・実施すべきことがやたらにたくさんある。代表の中條淳博さん(阪大医学科4年)を中心に十分に計画され、立派に運営された。先見の明と当日の臨機応変な対応とを必要とし学会運営は骨が折れる。

全国合同リトリートに参加すること
リトリートに参加して、発表をする機会ができて締切り効果や発表のためにまとめることで研究がはかどった。一泊をともにし、他者の多様な価値観や卓越性に触れることで、気持ちを一新した。国立国際美術館に東京で見損ねた「貴婦人と一角獣」という六連作のタペストリーが特別展示されていて、運営にあたった人ら10人で閉会後17日の夕に見に行った。
第四回全国合同リトリートは来年度名古屋大学主幹で開催される。

(第三回全国四大学合同リトリート 東京大学代表 中野雄太)

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