関東四大学合同リトリート感想記 2013年(山梨)

2013年8月19日と20日の2日間、山梨の石和温泉を会場に第4回関東四大学研究医養成コンソーシアム・夏のリトリート(通称「関東リトリート」)が開かれました。東大からは私を含めて9名の学生が参加しました。例年の参加校はコンソーシアム構成校である東京大学・千葉大学・群馬大学・山梨大学の4校でしたが、今年は「拡大版リトリート」と称し、さらに大阪大学・名古屋大学・慶応大学・東北大学・金沢大学・横浜市立大学も参加校に加わりました。その結果、今年の関東リトリートは参加者総数が50名を超える過去最大規模での開催となりました。
関東リトリートの趣旨は、基礎研究を志す学生が大学の枠を超えて集まり、お互いに良い刺激を与え合おうというものです。会期中は日頃の成果の発表が行われた他、先輩MD研究者の講演や先生方も交えての懇親会などがありました。学生同士でお互いの研究についてのディスカッションを交わすことができただけでなく、将来目指す理想の研究者像やキャリアプランなどについて夜遅くまで熱く語り合ったりもしました。
私は去年に引き続き2回目の参加だったのですが、毎回、全国の学生の志が高いことに驚いています。リトリート終了後の参加者アンケートでも、「研究に打ち込む学生がこんなにいるとは思わなかった」という意見が多数寄せられました。どの学生も、話を聞いてみると忙しい正課カリキュラムや部活動の合間を縫って実験・研究に励んでおり、とても自分だけ忙しさを言い訳にはしていられないと感じました。
口頭発表とポスター発表の両方で審査が行われ、東大からはM3の佐藤千尋さんが最優秀口頭演題賞を、私が最優秀ポスター演題賞を頂くことができました。
どの大学でも、研究に打ち込む学部生はマイノリティーなのが実情のようです。そんな中、年に1回志を同じくする仲間と集れる関東リトリートは、モチベーションを維持する上で非常に貴重で大切なものだと感じています。このような機会を設けてくださった研究医養成コンソーシアム及びMD研究者育成プログラムの教職員の方々、そして主幹を務めた山梨大学の学生委員のみなさんに心より御礼申し上げます。
来年の関東リトリートは東京大学が主幹校になります。これまでの4年間で先輩方が培ってくださった土壌を後輩へと引き継げるよう、MD研究者育成プログラムの他の学生共々頑張っていきたいと考えています。

(第四回関東四大学合同リトリート 東京大学代表 松田和樹)


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